赤ちゃんの「きこえと」新生児聴覚検査について
「きこえ」の障害は、はた目には「見えない」ために気づかれにくいという特徴があり ます。
また「言葉が聞き取りにくい程度の難聴」があると、話し言葉の発達が遅れてしまい、
ある時期が過ぎてしまうと発達するのが難しくなると言われています。
このようなことを避けるためにも、生まれてからなるべく早い時期に難聴の有無が
わかり、専門の機関で適切な指導を受けることができれば、話し言葉の発達において、
大きな可能性が広がることになります。
このことは、医療の現場では以前から十分に知られていましたが、
難聴の程度が外から「見えない」ため、実際には診断が遅くなり、話し言葉の習得に最も大事な時期を
逃してしまう例が少なくなったのです。
※難聴の原因には、遺伝や、妊娠中にかかった風疹・トキソプラズマ サイトメガロウイルス ヘルペス感染
や梅毒や早産(37週未満の出産)などもあります。
○検査方法には、生まれて間もない時期に、「きこえ」の程度を推測することができる
耳音響放射「OAE」と自動聴性脳幹反応「AABR」の二種類があります。
「OAE」は比較的簡便で、安価ですが、要再検率が3〜7%と高いことが難点です。
「AABR」は比較的高価ですが、ささやきくらいの大きさの音に 対し脳幹からの電気刺激反応を感知し
軽度の難聴から発見でき 要再検率が低いことが特徴です。
※厚生労働省より"初回検査と確認検査は自動聴性脳幹反応
「AABR」で実施することが望ましい"と連絡が届きました
○当院では、ささやき程度の音を赤ちゃんが眠っている間に聞かせ、その反応を見る「AABR」検査機器
を使用していますので、検査は短時間でおこなえ、痛みもありません。
※他院出産の方も検査できますので、お問い合わせ下さい。